札幌市に2つの大店立地法に基づく新設届出が昨年11月に提出された。1つは中央区南2条西3丁目で開発中の「モユクサッポロ(南2西3南西地区第一種市街地再開発事業)」、そして豊平区で建替え予定の「マックスバリュ南平岸店」、いずれも今夏7月を新設予定としている。
両施設について、届出内容と施設概要について紹介する。
「(仮称)南2西3南西地区市街地再開発ビル」7月新設へ/商業施設名は「moyuk SAPPORO」
・店舗名:(仮称)南2西3南西地区市街地再開発ビル
・所在地:北海道札幌市中央区南2条西3丁目20番
・設置者又は届出者:南2南西地区市街地再開発組合
・小売業者:未定
・新設予定日:2023/07/17
・総店舗面積:5,296㎡
・駐車台数:42台
・駐輪台数:87台
・荷さばき施設の面積:91㎡
・廃棄物等の保管施設の容量:84.57㎥
・営業時間:10:00~21:45(1階一部は24時間)
・駐車場利用可能時間帯:9:30~22:00ほか
・駐車場の出入口数:2か所
・荷さばき施設の荷さばき時間帯:24時間
・届出年月日:2022/11/16
札幌市中央区南2条西3丁目、札幌駅前通りと狸小路商店街の結節点で札幌市が2015年度から都心まちづくり計画として取り組んできた「南2西3南西地区第一種市街地再開発事業」。
開発地は2018年4月に閉店した「ドン・キホーテ札幌店」など計7棟のビル解体後の区域約0.6haで、オリックスグループ「大京」が「ライオンズタワー札幌」として整備を進めている。同ビルは地下2階、地上28階建て、延床面積は約43,610㎡。9階~28階が約133戸を有するマンション。そして地下2階~7階が商業エリア「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」となる。延床面積は約19,670㎡、4階~6階には都市型水族館『AOAO SAPPORO』が開業し、地下1階はさっぽろ地下街ポールタウンと直結するなど集客力と利便性の高い新たなランドマークとなる。
同再開発事業組合は昨年11月、大店立地法に基づく新設届出を提出、「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」内の物販にかかる店舗面積は5,296㎡としている。届出では小売業者未定としているが、「ロフト」がJR札幌駅直結「エスタ」から移転、また南1条3丁目の「ソニーストア」が移転するものとみられる。
「マックスバリュ平岸店」は建て替えリニューアル/「南平岸店」として届出 店舗面積は2,598㎡
・店舗名:マックスバリュ南平岸店
・所在地:北海道札幌市豊平区平岸3条13丁目6-1
・設置者又は届出者:イオン北海道㈱
・小売業者:イオン北海道㈱
・新設予定日:2023/07/10
・総店舗面積:2,598㎡
・駐車台数:17台
・駐輪台数:58台
・荷さばき施設の面積:84㎡
・廃棄物等の保管施設の容量:42㎥
・営業時間:7:00~25:00
・駐車場利用可能時間帯:6:30~25:30
・駐車場の出入口数:1か所
・荷さばき施設の荷さばき時間帯:6:00~22:00
・届出年月日:2022/11/9
この案件は、2022年8月31日に建て替えのため営業を終了した「マックスバリュ平岸店」のリニューアル店舗で、イオン北海道のリリースによるとリニューアルオープンは今年秋ごろを予定。敷地面積は約2,330㎡、建物は鉄骨造地上2階・地下1階建てで、1階と2階が店舗、地下1階が駐車場、延床面積5,753㎡、建築面積は2,128㎡。
旧「平岸店」は鉄骨造3階建て(地階駐車場、1・2階店舗)、延床面積は約5,800㎡、駐車台数は34台、従業員約100名による地域密着型SMだった。1976年「札幌フードセンター平岸店」としてオープン、2011年「マックスバリュ」へと改称、以来約45年が過ぎ、建物の老朽化や利用客のニーズに対応するため、イオン北海道㈱は建替えを決断した。