元阪神タイガース掛布雅之氏の講演を聞く機会があった。
掛布が2軍から1軍に昇格した時、何に一番驚いたか。それは待遇でも認知度でも無く1軍選手の練習方法とその取組む姿勢だった。
キャッチボールやゴロの処理、素振り練習等、基本プレーを何度も何時間でも繰り返す。試合では華麗なプレーで球場を沸かせるスター選手達の以外な練習内容に大いに驚かされ、感心させられたとのこと。日々の基本的な練習があってこそのファインプレーなのだ。
一方、社会では相変わらず基本的なプレー、基本ルールーをなおざりにした事件、事故が絶えない。
何を今更と思う諸兄も多いだろうがどんな大火災も始めは小さな火種。
その視線で今一度社内、従業員、組織を見渡す事は決して無駄では無い。
地道な基本プレーや練習が一流の選手を生み、一流の選手が一流のチーム(企業)を発展させる。
この地味な繰り返しが大きなリスクヘッジにつながる。
それにしても「今後再発防止に努めます」という言葉を何度耳にすることか。