戦争の無い世界。この言葉はもはや死語になったのかと思わざるを得ないこの頃。
自らを偶像化した独裁者国家にも手を焼いている。
そもそも日本人は宗教戦争やテロの深層を理解することは苦手。
八百万(やおよろず)の神を生活の中で受入れていた日本人にとって一神教のような絶対者、独裁者を崇拝する感覚はなじまない。
山にも空にも、岩にも海にも、台所やトイレ、道具にもそれぞれに神がいる世界で生活していた。
見えない力の存在を信じ神や仏を拠り所にすることは何ら問題は無い。
むしろ近頃の子供にこそ必要な心がけであり智恵と言える。
他人を思いやり協調する気持ちもそこから生まれ育っていくだろう。
しかし宗教、教団が絡む事件、テロは無くならない。
また政治と宗教の関わり、その信者の家族の悲劇も大きな問題になっている。
著名な文芸評論家小林秀雄氏の言葉「宗教心は人間に平和をもたらす。戦争はいつも宗派が起こす」
何事も信じることは難しく、信じ込むことは簡単なのだろう。