堺屋太一 著の「日本を創った12人」を十数年ぶりに再読した。
著者は大阪出身で、通産省の役人時代に前の大阪万博(EXPO'70)を企画し開催にこぎつけた立役者。
この本は現在の日本人の生き方、考え方に良くも悪くも影響を与えた人物を12人ピックアップし解説している。
聖徳太子、織田信長、渋沢栄一、松下幸之助はともかく光源氏やマッカーサーといった架空の人物や外国人も選ばれているのがユニーク。
とても読みやすく明快な文章なのでなるほど、なるほどと読み進めることができた。
日本人が宗教戦争や原理主義の根本をなぜ理解できないのか?日本人が勤勉と倹約を美徳としているのは何故か?財界、官僚が何故こんなに日本では権力があるのか?また終身雇用制が日本に浸透した背景、など。
自分も知らず知らず先人達の影響を受けながらこの国で育ったということに得心した。